@article{oai:rctoyota.repo.nii.ac.jp:00000184, author = {東野, 督子 and HIGASHINO, Tokuko and 神谷, 和人 and KAMIYA, Kazuhito}, issue = {5}, journal = {日本環境感染学会誌, Japanese journal of environmental infecions}, month = {}, note = {ICUの患者療養環境へのmethicillin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA)の汚染状況を検討した. 人工呼吸器を装着した33例の患者周辺環境の調査を行った.調査期間は2006年6~8月,および2007年4~9月と2009年6~10月とした. 患者周辺環境にあるベッドシーツ,ベッド柵,人工呼吸器の消音ボタン,ジャクソンリース,聴診器より合計395の試料を採取した.入室期間中に患者からMRSAが検出された11例の患者では,患者周辺環境より20.0%(28/140試料)のMRSAが検出された.ICU入室48時間以降のMRSAの検出率は,ベッドシーツより35.3%(6/17試料),人工呼吸器の消音ボタンより29.4%(5/17試料)であった. MRSA検出患者の環境汚染は早期に出現し(<24時間7/55),時間経過とともにさらに高率となる(≧48時間21/85).一方,MRSA検出なし患者は,入室から24時間の環境からのMRSAの検出はなく,48時間以上の経過でもわずか2か所にとどまった.また遺伝子学的検討で,MRSA検出なし患者の病室でも,先に入室したMRSA検出患者による療養環境からのMRSAが検出された.施設内の患者周辺環境にMRSAは生存し,医療従事者の手指や器具を介して同一の菌の汚染が周辺環境へ拡大していく可能性が疑われた.}, pages = {309--316}, title = {ICUにおける患者療養環境へのmethicillin-resistant Staphylococcus aureusの汚染状況}, volume = {30}, year = {2015} }